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横浜能楽堂で野村万蔵家が「狂言の会」-狂言2曲を解説付きで

「横浜狂言堂」公演の様子

「横浜狂言堂」公演の様子

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 横浜能楽堂(横浜市西区紅葉ヶ丘27)で1月12日、横浜能楽堂普及公演「横浜狂言堂」が開催される。

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 「横浜狂言堂」は、横浜能楽堂が「勝手に決めました毎月第2日曜日は狂言の日」というキャッチフレーズを掲げ、2008年1月から毎月実施。横浜能楽堂の本舞台で、狂言2曲を解説付きで楽しむことができる。

 今回は、野村万蔵家が狂言「伯母ヶ酒(おばがさけ)」、狂言「悪太郎(あくたろう)」を披露。出演は、「伯母ヶ酒」(和泉流)=シテ(甥)野村太一郎さん、アド(伯母)野村万蔵さん。「悪太郎」(和泉流)=シテ(悪太郎)野村万禄さん、アド(伯父)野村万蔵さん、小アド(僧)山下浩一郎さん。お話=野村万禄さん。

 「伯母ヶ酒」は、盃(さかずき)を重ねるにつれ、ぞんざいな態度になっていく甥(おい)の様子が見どころ。「悪太郎」は、前半で荒々しい様子の悪太郎が、最後は出家の弟子になり、諸国修行へと旅立つというストーリーになっている。

 横浜能楽堂の秦野五花さんは「お手頃価格で、定番の狂言から、めったに見られない珍しい曲まで、初めて見る方にも、狂言ファンの方にも楽しめる内容が好評。初笑いに、野村万蔵家を迎えてお送りする2曲をどうぞ」と話している。

 開催時間は14時~15時40分。料金は2,000円。問い合わせは横浜能楽堂(TEL 045-263-3055)まで。

 横浜能楽堂の本舞台は、1875年に旧加賀藩主邸に建てられ、その後、1919年に旧高松藩主邸に移築された「染井能舞台」を復原したもので、1996年に日本の古典芸能のアーツセンター「横浜能楽堂」として開館した。関東地方現存最古の能舞台で、横浜市の文化財にも指定されている。本舞台の客席数は486席。

 開館以来、古典芸能を架け橋にさまざまな国との文化交流・共同制作事業を行っているほか、多角的な視点から能・狂言を問い直し、独自の切り口による作品を上演している。

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