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みなとみらいでデートDV当事者の言葉を伝える写真展ー写真家とコピーライターがコラボ

フォトグラファー小野啓さんとコピーライター玉山貴康さんのコラボレーションで、デートDV当事者の言葉が伝わる作品が並ぶ会場。

フォトグラファー小野啓さんとコピーライター玉山貴康さんのコラボレーションで、デートDV当事者の言葉が伝わる作品が並ぶ会場。

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 交際相手からの身体・精神・性的暴力防止を啓発する写真展「STOP!デートDV 写真展」が、MARK IS みなとみらい(横浜市西区みなとみらい3)2階・ぶらりギャラリーで開かれている。実際に恋人間で交わされた言葉が若者たちのポートレートに添えられ、親密なコミュニケーションのあり方を考えさせる写真展となっている。

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 主催は、横浜市男女共同参画推進協会(戸塚区)。同協会は、相談機関としてパートナーの暴力に悩む女性たちの声を長年聞いてきたこともあり、ドメスティックバイオレンス(DV)防止に力を入れている。特に、デートDVは、同居していない恋人間で発生するため、暴力だと認識されないまま高校・大学生など若者が悩んでいることが多いという。これまで、フォトメッセージを市民から募る「デートDVピースプロジェクト」実施など、若者を対象に「デートDV」の防止に力を入れてきた。

 今回の写真展は、若者のポートレートを撮り続けている写真家・小野啓さん、ドメスティック・バイオレンス防止のキャンペーンなどで実績のあるコピーライター・玉山貴康さん、アートディレクター上西祐里さんと、同財団のコラボレーションで企画された。

 小野さんは、ベストセラー「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウ著・集英社刊)の装丁写真を撮影した実力派で、全国の高校生のポートレートを撮影し続けるプロジェクトを続けている。

 玉山さんは広告会社・電通に所属するコピーライター。2009年にNPO法人「男女平等参画推進みなと」(東京都港区)が制作した「心に響かせるDV根絶パネル」作品で、東京コピーライターズクラブ賞を受賞するなど、社会課題を共感を呼ぶメッセージとして伝えるプロジェクトを手がけている。2012年に男女共同参画センター横浜(フォーラム)が実施した「ピースDVプロジェクト」ワークショップでも、講師を務めた。

 展示されているのは、いずれも小野さんの写真に淡い色のフォントで書かれたデートDV当事者の言葉が添えられた作品。淡い色を選んだのは「日常から見えにくい存在であるデートDV被害者の言葉に、立ち止まって目をこらしてほしい」という玉山さんの思いが反映されている。

 写真展を企画した男女共同参画センター横浜(フォーラム)館長の岩船弘美さんは「デートDVは、軽い束縛に思えるような言葉から始まり、徐々にエスカレートして深刻な事件に至ることもある。この写真展をきっかけに、一人でも多くの方に『デートDV』の存在を知っていただき、恋人やパートナーを尊重しあうコミュニケーションについて改めて考えてもらえたら」と、話している。

 展示は24日までで、開催時間は10時~20時。入場料無料。同協会は、3月2日にもNPO法人「エンパワメントかながわ」と共催で、岩手県で中高生を対象にデートDV防止活動をしている大学生グループ「岩手I&Y」を招き、「デートDV防止スプリングフォーラム2014」を開催する予定。

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