パラリンピックや障がい者スポーツを取材・発信しているパラフォト(横浜市中区鷺山20)が、ソチ・パラ五輪やその後の活動資金をクラウドファンディングで募っている。
パラフォトの正式名称は、NPO法人「国際障害者スポーツ写真連絡協議会」。2001年に設立、2002年ソルトレイク・パラ五輪を目指す障害を持つアスリートたちの取材から活動を開始した。プロのカメラマン、ライター、デザイナー、エンジニアなどがメンバーで、それぞれの得意分野を担当しウェブサイト「Paraphoto」を運営。市民目線のファンメディアとしてパラリンピックや障がい者スポーツを取材し発信している。
3月7日に開会式を迎えるソチ・パラ五輪、今年5月に横浜で開催されるパラトライアスロン、さらに2020年東京・パラ五輪など今後もイベントが続くが、交通費などの費用はほぼ自己負担で取材を行っているのが現状。活動を継続していく上での大きな課題となっている。
同団体は、昨年末に横浜で行われたイベントで知り合ったジャーナリストの堀潤さんから、クラウドファンディングを利用した活動資金調達を提案された。その後、堀潤さんが主宰する市民投稿型映像ニュースサイト「8bitnews」と、ウェブを通じて資金を募るクラウドファンディングのサービス「シューティングスター」によるジャーナリストクラウドファンディングの第一弾となり2月1日に公募をはじめた。以来、多くの賛同が集まり、現在は目標金額の250万円に近づいている。募集締切は3月3日。
パラフォトの佐々木延江さんは「たくさんのご支援をいただき感謝している。クラウドファンディングを利用することで、私たちの活動はもとよりパラリンピックや障がい者スポーツの認知度も高まるきっかけになった。選手たちからも感謝の言葉をもらっている。今回のクラウドファンディングの目標達成いかんにかかわらず、ソチでの取材は行う。選手や観客がスポーツを楽しんでいる様子を、マスメディアにはない独自のファン視点で現地から伝えたい」と話す。
佐々木さんらパラフォトの取材陣は3月2日、ロシア・ソチに向けて出発する。