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バルセロナ、鎌倉、横浜のファブラボ関係者が「FabCity」をテーマに公開トーク

2013年8月に横浜で開催されたFAB9の国際シンポジウムに登壇した「Fablabバルセロナ」のトーマス・ディエズさん

2013年8月に横浜で開催されたFAB9の国際シンポジウムに登壇した「Fablabバルセロナ」のトーマス・ディエズさん

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 関内のシェアオフィスさくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)で3月17日、3Dプリンターやレーザーカッターなどの電子工作機械を備えたものづくりの世界的ネットワーク「ファブラボ」の関係者による公開トークが行われる。

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 トークは、「ファブラボ世界会議FAB10@バルセロナに向けて~FabLab Barcelonaのトーマス氏を招いて」と題し、スペイン・バルセロナの「ファブラボバルセロナ」からトーマス・ディエズさんを招く。国内からは、ファブラボの日本における発起人で慶應義塾大学環境情報学部准教授の田中浩也さんや、田中さんと共に「ファブラボ鎌倉」を設立した渡辺ゆうかさん、「ファブラボ関内」の門田和雄さんらが参加し、これからのファブラボの果たす役割、連携などについて議論する。

 横浜では昨年8月に、世界40カ国から、約200人のファブラボ運営者らが集まり、「世界ファブラボ代表者会議(FAB9)」が開催され、交流を深めながら、多様な発想をものづくりに生かすための議論やワークショップなどが行われた。今年は7月2日から8日までバルセロナで「FAB10」が開催される。ディエズさんは実行委員会の主要メンバーの一人だ。

 ファブラボは、デジタル工作機器のコストダウンとインターネットによるコミュニケーションやデータ共有が可能にした「ものづくりの新しい潮流」を担う、市民に開かれた実験的工房の国際的なネットワーク。

 公開トークでは、FAB9開催時に設置され、現在、慶應義塾大学SFC研究所「ソーシャル・ファブリケーション・ラボ」の学外拠点「Social Fabrication Center横浜(Super FabLab、元・北仲BRICK)」での活動や、FAB9で生まれたつながりを生かして開催されたワークショップ「FabCity横浜の可能性を描く」シリーズの成果などが報告される。

 また、2011年5月に東アジア初の「ファブラボ」として設置された「ファブラボ鎌倉」、2013年8月に活動を開始した「ファブラボ関内」の市民参加型の取り組みのほか、「ファブラボバルセロナ」による「スマート・シティズン」プロジェクトや、森の中で活動する「グリーンファブラボ」、「FAB10」の内容などを紹介する。

 トークを企画したNPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」(中区相生町3)の杉浦裕樹さんは「2013年に横浜市とバルセロナ市は連携協定を結び、エネルギーマネジメント、オープンデータやオープンガバメント、シティプロモーションの推進などで都市間連携をはじめた。こうした動きとも連動し、バルセロナの取り組みを学び、『ファブラボつながり』で横浜発の日本版『スマートシチズン』などの情報コミュニケーション技術を活用した市民参加型のプロジェクトを立ち上げたい」と話している。

 開催時間は18時30分から。参加費は一般=2,000円、学生=800円。終了後に懇親会も行われる(参加費実費)。申し込みは、横浜コミュニティデザイン・ラボのフェイスブックイベントページから。

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