開廟8周年を迎える「横濱媽祖廟(まそびょう)」(横浜市中区山下町136)で3月21日、海の神様・媽祖の生誕を祝う「媽祖祭」が開催される。
媽祖は、海の安全や健康、縁結びにご利益があると言われ、主に中国沿岸地方、台湾などで信仰されている女神。日本では15世紀に沖縄・琉球王国で祭られたのが最初といわれ、横浜中華街のほか、箱根や長崎など日本全国約20カ所に媽祖を祭る神社仏閣があるとされている。
当日は神殿での神事・新生児成長祈願に続き、中華街全域で16時より約2時間かけて神輿(みこし)パレードを実施。媽祖を乗せた神輿が華やかに装飾され、3メートルを超える巨大な将軍「千里眼(せんりがん)」「順風耳(じゅんぷうじ)」のほか、四海竜王、獅子舞や龍舞が街を練り歩く。
ルートは、横濱媽祖廟~関帝廟通り~地久門~西門通り~善隣門~中華街大通り~南門シルクロード~天長門~横濱媽祖廟。パレードの道中に行われる伝統行事「神輿くぐり」では、信者が頭を下げてひざまずき、神様を乗せた神輿の下をくぐる。
横濱媽祖廟事務局の担当者は「媽祖様を乗せた神輿の下をくぐる『神輿くぐり』は春節と媽祖祭のみの開催。神輿の下をくぐることで、知らずにため込んだ厄を落としてくれると同時に、福を授けてくださると言われている。今年は関帝廟通り、山下町公園前の2カ所で行う」と話している。