関内で4月12日、2001年に発売されたパソコンのOS「Windows XP」を継続使用する方法を教える講習会と、無料で使えるオフィスソフト「Libre/OpenOffice」の活用講習会が開催される。
マイクロソフトによるサポートが終了となる「Windows XP」の起動画面
マイクロソフトによるWindows XPのサポートが4月9日に終了となり、セキュリティプログラムの提供がなくなるために、インターネットに接続した使用のリスクが大きくなるが、一般の市民・企業で同OSのユーザーは多い。そこで、オープンソースのOS「Linux」をインターネット使用時に使うことで、OSを新しくしなくとも、既存のパソコンを有効に使うことができる。
本講座では、PC資産の有効活用を図るために、PC立ち上げ時に「WindowsXP」と「Linux」を切り替えて使い分けをすることで、ウイルスや不正アクセスのリスクを下げ、パソコン内にあるデータや、インターネットに接続せず使えるアプリケーションを費用をかけずに有効活用する方法を伝える。「Linux」でのインターネット接続時に無償で使えるアプリケーションの説明も行われる。開催は今回で3回目。
講座を企画したNPO法人「オープンソースソフトウェア・シティ」(横浜市保土ケ谷区)は、オープンソースソフトウェアの普及・利活用を目的とし、障害者の就労支援なども行っている。
同NPO法人理事長の澤田要さんは「XPのサポート終了を控えているが、法人ユーザーはもちろん、個人はさらに未対応が多いと言われる。重要な情報資産となっているXP上のデータやソフトを新たな費用なく引き続き使いたいとの要望に応えるため、オープンソースOSの併用により無料かつ簡単な操作で継続使用できる方法を提案している。多大な投資を提案するITベンダーには見られない、利用者の視点に立ったユニークな選択肢だと思っている」と話す。
また同日、マイクロソフト「Office」ソフトと互換性の高いオープンソースの文書・計算・プレゼンテーションなどのソフト「LibreOffice」と「OpenOffice.org」の活用講習会も行われる。チラシや家計簿などを実際に作成して学習する。
会場はシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)。XP継続使用講習会が13時15分~16時45分で参加費4,800円。LibreOffice/OpenOffice活用講習会は10時~12時で参加費2,800円。詳細・申込は「オープンソースソフトウェア・シティ」ホームページより。