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美術品の修復で社会貢献-横浜のNPOが修復教室を毎週開催

絵画修復教室の様子

絵画修復教室の様子

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 美術保存修復センター横浜(横浜市中区弥生町2)が絵画修復教室の受講者を募集している。

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 同センターは、イタリア政府公認絵画修復士で東郷青児や黒田清輝ら著名な画家の作品修復を手がけてきた青木享起さんが2011年9月に設立。修復技術の伝承や修復に関する相談機関としての役割に力を入れている。既に350点を超す美術品の修復を行い、これまでに横浜美術館、横浜市民ギャラリー、神奈川近代文学館、横浜市立体育館、神奈川区役所など多くの施設に納入している。画廊、個人所蔵作品の修復依頼も受け付ける。

 2012年には、神奈川区の浦島小学校に保管してあった山下清直筆のペン画3点の修復を手がけ、翌年5月に学校行事に合わせて一般公開された。これらのペン画は、山下清が1968年に展覧会のPRのために同校に立ち寄った際、児童の前で3枚の模造紙に描かれたもの。校長室に残されて40年以上経っていたことから、保存状態を心配して同センターに修復を依頼した。修復された絵は「今後100年受け継いでいかれるまでに回復した」という。

 修復教室は、毎週末の実技クラスと月1回の理論クラス、年2回の短期集中コースのほか、見学や修復体験ができる1日体験コースもある。ゴールデンウィークに開催された集中コース「絵画修復入門5DAYS」では、基本的な修復方法を学ぶ初心者向けコースと、保存修復が終了した絵画を使用して美術修復の実践を行う経験者向けコースの2つのコースが実施された。詳細・申し込みはホームページから。

 美術保存修復センター横浜副理事長の大西章夫さんは「この教室を通じて、美術品は修復できるということをもっといろいろな方に知ってもらいたい。これからも横浜の財産に関わっていければ」と話している。

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