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LED栽培野菜の流通に「チョイモビ」-横浜・馬車道ハイカラ野菜

「霧笛楼」料理長の高田裕康さんとキーストーンテクノロジー技術営業・栽培インストラクターの大野智仁さん

「霧笛楼」料理長の高田裕康さんとキーストーンテクノロジー技術営業・栽培インストラクターの大野智仁さん

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 植物工場システム、植物栽培用LED照明の開発・製造・販売を手がけるキーストーンテクノロジー(横浜市中区太田町5)は、4月より9月まで、自社菜園で栽培した農薬不使用野菜「横浜・馬車道ハイカラ野菜」を、「チョイモビ」を使って市内のレストランに納品する「食のスマートシティ化」に向けた実証実験に取り組んでいる。

「チョイモビ」の後部座席に野菜を積んで配送している

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 同社は、太陽光の代わりにLED照明を利用して植物を栽培する「LED植物栽培システム」を使用して、ビルの屋内で菜園を運営。馬車道のオフィス内では、約9.9平方メートルの栽培スペースでレタス・ルッコラ・スイスチャードなどのサラダ用のミックス野菜「ハイカラミックス」やバジル・ミントなどのハーブ類を1カ月に最大2,000株ほど生産している。

 「チョイモビ ヨコハマ」は、横浜市と日産自動車(西区高島1)が主体となって実施しているカーシェアリングサービス。使用車両は100パーセント電気で動き、排気ガスを出さない2人乗りの超小型モビリティで、細い道や狭いスペースでも走行・駐車しやすい。横浜における観光振興などを狙いとして、2013年10月から約1年間の市民参加型実証実験として展開されている。

 今回の実証実験は、「チョイモビ ヨコハマ」サービスの利用により、市内においてCO2排出ゼロの物流を実現させる試み。「チョイモビ ヨコハマ」が物流に使われるのは初めてで。現在週1回3キログラムの輸送でCO2排出を480g削減できると試算している。

 キーストーンテクノロジー事業企画・研究企画責任者の木村龍典さんは「安全な野菜を作るコンセプトと、流通におけるCO2排出ゼロへの取り組みは非常に親和性が高いと考えている。『植物工場とチョイモビ』という組み合わせを、横浜市内の弊社栽培システムを導入されている企業に参加を募って展開していければ」と話す。

 LED野菜の納品先のひとつである横浜元町の老舗フランス料理レストラン「霧笛楼」(横浜市中区元町2)では、野菜自体の安全性、供給量に天候の影響がないこと、輸送コストに左右されない価格の安定など、レストラン側としてもメリットは多いとLED栽培野菜を評価しているという。

 「横浜・馬車道ハイカラ野菜」は関内のレストラン「La casa di Nonno」(中区相生町4)、「驛(うまや)の食卓」(中区住吉町6)などでも提供しているほか、ネット販売も行っている。

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