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横浜美術館で映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル」

長谷川俊介作品「消失する回路」より

長谷川俊介作品「消失する回路」より

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で6月27日から、映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2014」が開催される。

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 同イベントは、芸術的な映像文化の向上と地域の映像文化の活性化を図る映像の祭典。特集「ユートピア 夢想の発火点」と題して、日本国内・海外の創造的で実験性の高い映像アートの新作、話題作を紹介する。

 今年は441作品の中から選ばれた「ジャパン・トゥモロウ」入賞作品を含む選抜プログラムをはじめ、実験映画作家・伊藤高志さんの特集上映、横浜特別講座、アニメーションなど計10プログラム44作品を上映する。

 上映プログラムは、アート・アニメーションの新世代を担う若手作家の作品を紹介する「日本アニメーション新世代」(10作品63分)、ヤン・ファーブルの日記と著者の有名なパフォーマンスを原案につくられた映画的ポートレート「ファーブル博士があなたを癒します」(1作品61分)、身体パフォーマンス的映像作品「Why Not」(1作品110分)、「静かな絶望」をキーワードにした伊藤高志作品上映「ネガティブイメージの魅惑」(3作品78分)、世界の新進気鋭の世代によるアート・アニメーション集「デスクトップの白日夢」(8作品62分)など。

 「ジャパン・トゥモロウ・セレクション1」では、映像作家ノーマン・マクラレン生誕100周年を記念して作られた「恋愛の大饗宴」(三谷悠華+ライオンズ・マイケル)、一般公募部門「ジャパン・トゥモロウ」の優秀賞作品「雲とか虫とかテツジョウモウ」(栗原みえ)を紹介する。

 また、横浜特別講座では、伊藤高志さんと、映像作家でキュレーターの西川智也さん(ニューヨーク州立大学ビンガムトン校助教授)が横浜美術館の豊富な映像コレクションを中心に作品を選定し、解説つきで上映する。

 同講座で「視覚を刺激する映画の官能」をテーマにレクチャーする伊藤さんは「物語を読み取りながら頭で見る劇映画と対極にある視覚映画を見る。撮影・現像・映写といった映画のシステムを観客に意識させる『構造映画』や、映像でしか表現できない視覚(幻覚)体験を追求した映画を見て映画の常識を再考する」と話す。

 会場は横浜美術館・レクチャーホール。入場料(当日券)=1回券1,000円、4回券2,500円、フリーパス券4,500円。各プログラムの上映時間など詳細はホームーページから。6月29日まで。

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