再生可能エネルギーを活用して地域の新しいビジネスを創出する担い手を育成する「まちエネ大学」が今年9月から「神奈川・横浜スクール」を開講する。7月9日には、横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)で受講説明会を兼ねたプレイベントが開催される。
「まちエネ大学」は、2013年に札幌、東京、滋賀、和歌山、松江の5カ所で開催され、今年度は秋田、宮城、仙台、横浜ほか全国5カ所に拡大する。運営はコンサルティング事業や環境普及啓発メディア事業を手がける「TREE」を幹事企業とするまちエネ大学実行委員会。
講座の授業形式には、教育界で注目される「反転授業」を採用。事前学習教材として提供されるビデオレクチャー講座を視聴した上で、実際の授業ではゲスト講師やファシリテーターと質疑応答をしながら応用的な課題に取り組む。日常ではなかなか知る機会がない、世界で起きている問題などを予め映像で見ることで、課題意識を高めることができる。受講生は1章10分前後のまとまった講義・対談形式の映像を毎回数本視聴し、知識の定着を確認するために質問の答えをワークシートに記入する自習を済ませてから講座に臨む。
講座の最終回では、受講生によるローカルビジネスのプレゼンテーションをゲスト審査員が審査する。昨年度の講座からは30ほどのビジネスプランが提出され、現在起業して取り組んでいるプランも生まれている。
プレイベントは、経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長の村上敬亮さん、ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表の大和田順子さん、プロフェッショナル・コネクターの勝屋久さんをゲストに迎え、「再エネやFIT最新動向、地域ビジネスの事例を知ろう!」、「ネットワークの重要性を学ぼう!」、「地域でつながり再エネビジネスのアイデアを考えよう!」をテーマに実施する。
企画を担当するTREEの木村麻紀さんは「昨年度は全国で約180人の方々が受講し、再エネを取り入れながら持続可能なまちづくりを目指す動きの芽が育った。今年は神奈川・横浜から再エネを通じた新たな人と人とのつながりが生まれ、まちエネネットワークがさらに広がるように精いっぱい運営したい」と話す。
開催時間は18時~21時。定員80人(先着順)。プレイベント終了後の懇親会では、横浜産野菜を使った地産地消メニューを用意する(参加費別途)。基本的にプレイペントに参加することが本講座受講の条件となる。申し込みはホームページから。