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KAATで舞台作品「Lost Memory Theatre」-白井晃さん芸術参与就任第1作目

「Lost Memory Theatre」

「Lost Memory Theatre」

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 KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で8月21日から31日まで、音楽、演劇、ダンスを織り交ぜた舞台作品「Lost Memory Theatre(ロスト メモリー シアター)」が上演される。

「Lost Memory Theatre」制作発表/白井晃芸術参与就任発表の様子

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 同作は、今年4月に同劇場のアーティスティック・スーパーバイザー(芸術参与)に就任した演出家・俳優の白井晃さんによる第1作目。「劇場」と「音楽」をモチーフに、音楽家・三宅純さんの新譜「Lost Memory Theatre」(2013年)を題材として、その世界観と三宅さんの音楽そのものを舞台化する。

 劇中では「廃墟となった劇場」に、記憶を亡くした俳優たち、壁に塗り込められた音楽、鏡に透けるバレリーナの残像など、さまざまな記憶が流入し、やがて、劇場自体がその記憶を帯電する。

 原案・音楽=三宅さん、構成・演出=白井さん、テキスト=若手劇作家・演出家の谷賢一さん、振付=森山開次さん。出演は、山本耕史さん、美波さん、森山開次さん、白井さん、江波杏子さん。

 白井さんは、1983年から2002年まで「遊◎機械/全自動シアター」を主宰。演出家として独立後はオペラ、ミュージカル、音楽劇からストレートプレイまで幅広く手がける。俳優としても舞台・映像で活躍し、2014年4月にKAATのアーティスティック・スーパーバイザーに就任した。

 白井さんは「KAATのアーティスティック・スーパーバイザーとしての僕の仕事は『劇場とはどういう場所か、どんな可能性を持ち、何ができるのか』を考えることだと思っている。第1作目の『Lost Memory Theatre』は、劇場でしか成立し得ないフィクションを立ち上げ、そこに立ち会った観客に、現実と虚構の境い目を見失わせるような舞台になるのでは」と話している。

 KAAT神奈川芸術劇場の久田絢子さんは「異種交配と言われる三宅の音楽と、白井の透徹した美学、卓越した構成・演出で、 音楽と舞台芸術の新しいあり方を模索する舞台。白井の就任第1作にふさわしい挑戦にご期待いただければ」と話す。

 会場はKAAT神奈川芸術劇場・ホール。チケットは、S席=7,800円、A席=5,800円。公演スケジュールは日程による。問い合わせは神奈川芸術劇場(TEL 0570-015-415:チケットかながわ)まで。

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