山手地区の山手西洋館・エリスマン邸(横浜市中区山手町234)で9月7日から、横浜市緑区在住のフィンランド人写真家ヤーッコ・サーリさんの写真展「Maria」が開催されている。
同展では、最新作のカラーポートレート11点を含む26点が展示されている。今回の写真展のテーマは、1890年に生まれ12歳で殉教死したイタリア人聖マリア・ゴレッティをイメージするイノセント(純粋)な女性の美しさだという。写真のモデルは全て一般女性で、フォトセッションの中で見せるさまざまな女性の表情を捉えている。
ヤーッコさんは、フィンランドで報道を学んでいた2002年に「禅」をテーマにしたドキュメンタリーフィルムを制作するために初来日。その時に日本を気に入って以来、何度もフィンランドと日本を行き来する生活を続け、2007年に日本に移り住んだ。2010年頃から本格的に写真を撮り始め、日本での写真展の開催は今回で4回目になる。
ヤーッコさんは「写真は映画とちがって1つの静止画なのに、それだけでとても人を引きつけるところが気に入っている。人の中にある見えないところを撮っていきたい」と話している。
開催時間は9時30分~17時(最終日は15時まで)。入場無料。9月11日まで(9月10日は休館)。