横浜市が9月20日、植物工場野菜の魅力を発信する「新しい技術による野菜のおいしさ体験」イベントを開催する。植物工場野菜の無料配布や直売会で、植物工場野菜のおいしさを体験できる。
「新しい技術による野菜」とは、横浜市内の植物工場関連企業が生産する野菜のこと。植物工場では、自然光や湿度、水分、養分等の生育環境をコンピュータ制御することで、理想的な環境をつくりだし、年間を通じて計画的に野菜を栽培することができる。
これまで経験値や天候の状態に頼ることが多かった農作業に対して、効率性、生産性の向上を図ることができ、安定供給が可能になる。植物工場野菜が普及すれば、農産物を輸送することで生じる二酸化炭素の削減にもつながるため、横浜市では、市内企業と連携して、新たな成長産業となるよう普及促進、販路開拓を支援していく考え。
今回は、植物の受託研究会社「インプランタイノベーションズ」、LEDと水気耕栽培を利用して植物を育てる室内型の菜園を運営する「キーストーンテクノロジー」、エアドーム式植物工場を展開する「グランパ」、植物の養液栽培の実績と最先端技術を持つヨーロッパの企業と提携して植物工場の導入支援に取り組む「トミタテクノロジー」が出展し、安心・安全な野菜を紹介する。
桜木町駅会場のメインステージでは、FMヨコハマの生中継トークショー、音楽ステージ、クイズ大会などがおこなわれる。その他に、「グランパ横浜」農場施設の見学(ドーム内には入れない)や、馬車道駅会場を除く3会場をまわってクイズに答えると抽選で賞品が当たるクイズラリーも開催される。また、この「新しい技術による野菜」の愛称も公募している。イベントに関するリーフレットに愛称を記入し、イベント当日に会場に設置された投函箱に投函する。
横浜市経済局成長産業振興課の小川紘司さんは「今回のイベントは市内の植物工場関連企業の販路開拓のため、植物工場野菜が安心・安全であることや、機能性に優れていること、環境にやさしいことなど、植物工場野菜の魅力を市民のみなさんや企業にPRしたい」と話す。
開催時間は11時~17時。会場は、桜木町駅、みなとみらい駅、グランパ横浜農場、馬車道駅の4カ所。問い合わせは横浜市経済局成長産業振興課(TEL 045-671-3913)まで。