横浜市中区の6カ所のアートスペースで、現代美術の国際交流企画「i:23」が開催されている。

Launch Pad Galleryでの展示「I SEE YOU NEVER-仮面の正体」より

　ロサンゼルスから美術作家約60人の作品を運び、東京と横浜の作家たち約40人の作品と共に展示する。会場は、横浜6カ所と東京3カ所。コンテンポラリーアートや実験音楽を手がけるロサンゼルス在住のアーティスト、キオ・グリフィスさんがディレクターを務める「東京＋横浜プロジェクト（TYPE）」が横浜トリエンナーレ2014応援企画として主催する。

　横浜会場は「Art Baboo 146」（横浜市中区山下町146）＝10月25日～31日、「Nitehi 関内509 Kadoue」（中区相生町3）＝27日～11月2日、「さくらWORKS＜関内＞」（中区相生町3）＝28日、「Launch Pad Gallery」（中区石川町5）＝28日～11月2日、「Gallery and Cafe Fu」（中区石川町1）＝28日～11月2日、「ZAIM CAFE ANNEX」（中区石川町1）＝28日～11月2日。各会場ごとに、ポートレート展、写真展、ライブなど異なる形式での企画展を行う。

　キオさんは「横浜では、特徴あるオルタナティブスペースでエマージングな可能性を持った作家を紹介する。Launch Pad Galleryではポートレイト的作品、ZAIM CAFE ANNEXは歴史や哲学をテーマとする作品、nitehi 関内では200枚ほどの写真で壁を埋める写真展など、会場の空間を生かした展示をしている。各会場の展覧会タイトルはSF作家のレイ・ブラッドベリの作品の題名からとった。2015年6月にはロサンゼルスでも日本の作家を紹介する展覧会を行う予定」と話している。

　開催時間は、会場により異なる。入場無料。

　28日には、関内・桜通りにある泰生ビル5階の「Nitehi 関内509 Kadoue」の写真展「伝書鳩」会場と、同ビル2階の「さくらWORKS＜関内＞」の2会場で、オープニングレセプションが行われる。さくらWORKS＜関内＞では20時から「BODY ELECTRIC」と題して、ロサンゼルスを拠点に活躍するミュージシャン兼映画監督のハンス・フェルスタッドさん、バッファロー・ドーターの大野由美子さん、本牧在住の音楽家のマルコス・フェルナンデスさん、展覧会をプロデュースするキオ・グリフィスさんによるムーグを2台使った電子音楽の演奏や、映像投影などが行われる。参加費3,000円（ドリンク付）。