KAAT 神奈川芸術劇場（横浜市中区山下町281）で3月14日から3日間、市川海老蔵特別公演「源氏物語」が行われる。

　同公演では、歌舞伎の演目にもなっている「源氏物語」を歌舞伎役者の市川海老蔵が「歌舞伎」「オペラ」「能」を融合させた新たな表現で創り上げる。全国18都市43公演。主催はテレビ朝日とtvk（テレビ神奈川）。企画は市川海老蔵。

　市川海老蔵は、歌舞伎名跡「市川海老蔵」の当代。屋号は成田屋。1977年12月に10代目市川海老蔵（現 市川團十郎）の長男として東京に生まれる。1983年5月に歌舞伎座で「源氏物語」の春宮で初お目見得。1985年5月に歌舞伎座で「外郎売」の貴甘坊を勤め、7代目市川新之助を襲名。2004年5月に11代目市川海老蔵を襲名した。

　源氏物語は、桐壺帝と桐壺の更衣の間に生まれた皇子の物語。歌舞伎の舞、美しい能、オペラが織りなす幻想的な舞台で、恋多き貴公子と呼ばれ、美しい容姿、優れた才能、学識に恵まれた光源氏の胸の内を繊細に描く。

　出演は、市川海老蔵、片山九郎右衛門 、梅若紀彰 、観世喜正、彌勒忠史、市川ぼたん、ほか。出演者は日程による。

　tvkコミュニケーションズの草西泉さんは「昨年4月の京都公演では、日本の四季折々の美しさを感じさせる舞台と好評を博した源氏物語。市川海老蔵にしか創り出せない、新たな光源氏の物語をお楽しみいただけたら」と話している。

　会場はKAAT 神奈川芸術劇場・ホール。入場料は、S席＝9,500円、A席＝7,500円。公演スケジュールは日程による。予約・問い合わせはtvkチケットカウンター（TEL 045-663-9999）。3月16日まで。

　市川海老蔵は、江戸歌舞伎の創始者・市川宗家の跡取りとして、市川家の芸「歌舞伎十八番」の復活に取り組むとともに、新作舞踊劇の上演、日本の伝統芸能の共演「ジャパン・シアター」シンガポール公演など、和の継承と歌舞伎新時代の形成に向けて精力的な活動を続けている。