昨年春から一時閉店していた本牧の老舗カフェバー「アロハカフェ」(横浜市中区本牧原1)が、本牧原に店舗を移し再開。地域の人々が集まるバーとして、よりいっそうのにぎわいを見せている。
「アロハカフェ」は1976年、小港で開業。本牧は米軍に接収されていた1945年から1982年にかけて、フェンスに囲まれた米軍施設が多く残されていた。同店は、米軍の客も多く訪れ、アメリカの空気を感じ取れる、本牧を代表するバーの一つとして親しまれてきた。
近年は若者だけでなく、さまざまな世代の人々に広く愛されるカフェバーとして営業を続けていたが、2014年4月に建物の老朽化により閉店。2014年12月15日に小港の店舗から徒歩3分ほどの現在の店舗で再開した。ビリヤードやネオンライトなど、旧店舗の内装を引継ぎながら、より開かれた雰囲気を作り出している。
縦長の店舗に、大きなソファーのある禁煙席、オープンキッチンカウンター、バーカウンター、テラス席(テラス席は22時まで)とひとつの店舗の中に雰囲気の違った座席計67席を用意。禁煙席は間にキッチンカウンターを挟むため、煙が流れ込まない構造になっており、幼い子供を連れた家族でも安心して利用できる作りになっている。こうした心づかいもあり、店舗には今まで以上に幅広い層の客が訪れているという。
ドリンク・フードにもこだわり、野菜やフルーツを使ったメニューに力を入れている。通常はウォッカとトマトをメインに作るブラディーマリーにセロリを添えたり、野菜をたっぷり添えたピザやサラダを用意したりと、健康的かつ食べ応えのあるメニューをそろえた。また、普段、家庭で食べる機会が少ない旬の食材を季節にあわせて取り入れるようにしているという。
メニューはサラダピザ(950円)、ガーリックライス(1,100円、Sサイズ650円)、オリジナルブラッディーマリー(850円)、モスコミュール(800円)など。
オーナーの西山奈里さんは「友人と楽しみたいという10~20代の方から、家族連れの方、一人でゆっくり呑みたいという方。それぞれが気持ちよくすごせる店にしたい。アロハカフェの以前の形にこだわるだけでなく、本牧の風景の一つとして、長くそこにあり続けられるお店になれれば」と話している。
営業時間は11時~翌朝5時。水曜定休。