関内で2月11日、「ソーシャルインパクト」(産学社)著者の玉村雅敏さんと池本修悟さんを招いた公開トークが開催される。「共有価値の創造(CSV)が企業・ビジネス・働き方を変える」をテーマに、新しい経営戦略のフレームワークとして注目される「共有価値の創造(CSV:Creating Shared Value)」の考え方やその戦略について話を聞く。
CSVは、ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授が2006年に名付けた言葉。玉村雅敏さん(慶應義塾大学総合政策学部准教授)と池本修悟さん(一般社団法人ユニバーサル志援社会創造センター専務理事、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン副代表)らは昨年7月に「ソーシャルインパクト」(玉村雅敏編著 横田浩一・上木原弘修・池本修悟著)を出版した。
同書は、200社の調査をもとに、共感の連鎖を巻き起こす仕組みから、ソーシャルインパクトが変える市場・マーケティング・働き方・組織のあり方、チームのつくり方を解説。企業のビジネスやマーケティングのほか、NPOや行政もこの考え方を取り入れはじめている。
当日は、ヤマトホールディングスの「プロジェクトG」、新しい宿泊ビジネスを展開して地域活性化にも貢献する「R.project」、王子ネピア「nepia 千のトイレプロジェクト」、武雄市図書館などを取り上げ、「つながりのネットワーク」を機能させて価値共創の好循環を生み出す「ソーシャルインパクト」志向の考え方や、CSVの広がりについて紹介する。
公開トークをコーディネートした田尻慎太郎(横浜商科大学商学部専任講師)さんは「この10年、ビジネスの手法で社会課題の解決に取り組む社会的企業や、企業の社会的責任(CSR)の考え方が注目されている。ビジネスパーソンから、学生まで、社会のつながりに対して高い価値を創出する『ソーシャルインパクト』について関心がある方に参加して欲しい」と話す。
会場はさくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)。開催時間は18時~20時30分(開場17時30分)参加費は一般1,500円、学生500円(ドリンク付)。主催はNPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」(中区相生町3)。