横浜美術館前広場(横浜市西区みなとみらい3)で5月5日、現代美術と映像の領域で国内外で注目を集める画家・映像作家の石田尚志さんのライブドローイングが行われた。
過去20年間の代表作に新作の映像インスタレーションを加えた展示
ドローイングは、同美術館で開催中の石田さん初の大規模個展「石田尚志 渦まく光」展の関連イベント。オープニングレセプションで「ライブドローイングでは、『美術館は生きている場所』だと確認できるようなパフォーマンスを届けたい」と話していた石田さんは、画家のO JUNさんと小林正人さんとともに、石田さんの弟の作曲家・石田匡志さんの生演奏によるバッハの曲をバックに、即興で「横浜絵巻」を描く約1時間のライブドローイングを行った。
石田さんは「ドローイング・アニメーション」という手法で映像インスタレーション作品をつくるアーティスト。2006年から2007年の間に横浜美術館で4カ月にわたる滞在で制作した作品「海の壁ー生成する庭」「海の映画」は、世界15カ国、30カ所以上の展覧会・国際映画祭で展示・上映され、同作家の代表作となっている。同展では、石田さんの初期作から最新作まで約30作品80余点を通じて、約20年の創作活動の軌跡をたどる。
5月30日には横浜美術館レクチャーホールで行われる「イメージフォーラムフェスティバル2015」とのコラボレーション・イベントで、石田さんがセレクトした映像作品を上映する「特別講座」も行われる。
同館広報の宮野律子さんは「今後、学芸員による『ギャラリートーク』(5月8日・22日)、展覧会の魅力を紹介する『展覧会・ココがみどころ!』(毎週土・日曜)などが行われる。平日はゆったりと作品を鑑賞できる。ぜひ足を運んで欲しい」と話している。
開館時間は10~18時(入場は閉館30分前まで)。観覧料(当日)は一般=1,500円、高校・大学生=900円、中学生=600円、小学生以下無料。木曜休館。5月31日まで。