横浜市経済局は、横浜が抱える社会課題をビジネスの手法で解決する「ソーシャルビジネス」に取り組む社会起業家や経営者を対象とした応援プログラム「YOKOHAMA Changemaker's CAMP(チェンジメーカーズ キャンプ)」の参加者を募集している。
チェンジメーカーズ キャンプは、横浜市内でソーシャルビジネスに取り組むスタートアップ期の社会起業家、中小企業、NPO法人などを対象に、「メンター」と呼ばれる先輩起業家や専門家などのサポーターたちがそれぞれの事業を支援するプログラムで、2011年度から毎年開催されている。
今年は、2つの募集テーマに取り組む起業家をそれぞれ4人ずつ募集。テーマは、子育て中でも安心して働ける社会や、仕事を続けながら無理なく介護もできる社会などの「無理なく働き続けられる地域社会づくり」と、原材料から環境に配慮したものづくりや、ものが生まれる過程や背景にある人、環境にも配慮することが当たり前になる文化を横浜に根付かせる「人と人、人と自然が共に生きる未来に貢献するブランドの創出」。
共通するビジョンを描く起業家同志がタッグを組んで切磋琢磨し合うことで、事業を高め合う機会を作る。
メンターには、都筑区でお迎え付き夜間保育と学童保育所「あっとほーむ」を創設した認定NPO法人「あっとほーむ」代表の小栗ショウコさんと、オーガニックコットン製品の企画製造販売を行う株式会社「新藤(しんふじ)」代表の藤澤徹さんを迎える。
事業は、横浜市経済局の「ソーシャルビジネス事業者支援事業」の一環で、NPO法人ETIC.横浜ブランチ(横浜市西区新港2)が企画・運営を担当する。
ETIC.横浜ブランチの田中多恵さんは「5年目となる今回は大きくプログラムの刷新を行って、横浜の社会課題やこれから先ありたい未来の都市像を描きつつ、2つのテーマに絞って、起業家の皆様の参画を募集することになった。山の登り方は違えど共通するビジョンを目指す起業家同志が出会い、切磋琢磨し合うコミュニティができることで、行政や企業との協働やタイアップに向けた動きにも発展させることができればと考えている」と話している。
プログラムは8月19日にスタートし、来年の2月26日に報告会を実施する。参加費は無料。エントリー期間は7月5日まで。
また、6月19日・23日・24日には、同プログラムの説明会を実施する。会場は、19日・24日=横浜市市民活動支援センター(中区)、23日=シェアリーカフェ(都筑区)。申し込み方法など詳細は「YOKOHAMA Changemaker's CAMP」ホームページで。