「大地震対応マニュアル」や「学生生活GUIDE」といったさまざまな対策マニュアルやハンドブックを企画販売してきた野毛印刷社(横浜市中区相生町5)が7月1日、新たに「災害発生時におけるドライバーズハンドブック」の販売を開始した。
同ハンドブックは、「運転中に災害が発生した場合の適切な対応方法が知りたい」という要望に応え、用意しておきたい車の装備や災害時の対応方法、やむを得ず車で避難する場合のポイントなど、事前に理解しておくべきことをまとめたもの。
内閣府の防災対策推進検討会議で発表された「自動車で安全かつ確実に避難できる方策」の調査では、東日本大震災において車を使って津波から避難した人が57パーセントと、過半数を上回っていた。こうした状況を踏まえ、東日本大震災後「交通の方法に関する教則」が一部改正され、津波から避難するために、やむを得ない場合には車を使用することが認められた。
そこで野毛印刷社は、国際モータージャーナリストの清水和夫さんの監修のもと、事前の準備、一般道道路・高速道路における大震災への対応、津波への対応、水害・雪害への対応など事前に知っておくべきことと、安否連絡方法、災害発生時の通報・救助要請など災害時に役立つ情報を、車検証ケースサイズのA5 判20ページにまとめたハンドブックを制作した。
一般企業や運送・物流企業の社用車への装備や、カーディーラー・防災用品販売会社などの販促品、レンタカー・旅行会社のマニュアルなど幅広いニーズを想定しており、海外からの旅行者用に多言語化にも対応するという。販売は注文制作で最小ロットは100冊から。価格は注文冊数が1,000冊の場合1冊250円(税別)で、ロット数によって変わる。
営業部営業2課の大石幸介さんは「ドライバーは、災害発生時の対応方法や、津波避難のためやむを得ず車で避難する場合のポイントを、事前に理解しておくことが大切。防災知識向上のためにも、このハンドブックを活用して欲しい」と話している。