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「プリンセス・クルーズ」横浜発着クルーズが人気 市場を拡大

ダイヤモンド・プリンセスのファブリツィオ・マレスカ船長(中央)

ダイヤモンド・プリンセスのファブリツィオ・マレスカ船長(中央)

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 アメリカのプリンセス・クルーズ社が国内で展開する日本発着クルーズが3年目を迎え、日本のクルーズ市場の活性化とともに、新たな旅のスタイルを旅行者に提案している。

「横浜発着 阿波おどり観覧・熊野大花火と瀬戸内海クルーズ8日間」出港の様子(8月12日)

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 プリンセス・クルーズは、現在18隻の近代的な客船を運航する世界3大クルーズ会社の一つ。同社は、2013年に初の日本発着クルーズに就航した「サン・プリンセス」(77,000総トン)での成功を踏まえ、2014年から姉妹船の大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」(116,000総トン)を投入。外国客船としては過去最大規模で日本市場に本格参入している。

 日本発着クルーズ3年目となる今年は、昨年に引き続き、日本で建造された「ダイヤモンド・プリンセス」が就航し、5月~8月の期間、横浜と神戸を母港に多彩なクルーズを展開。従来の人気コースに、日本人旅行者のニーズに応えるショートクルーズを加えた14コース計17本を運航している(チャーター3本、レギュラー11本)。

 今シーズンは、結婚相談所大手のNOZZE(ノッツェ)の協力のもと、アイエシイ・トラベルが若い世代をターゲットにした婚活クルーズツアー(横浜・神戸発着)も開催。

 お盆には、クルーズプラネットとエイチ・アイ・エスが共同で「横浜発着 阿波おどり観覧・熊野大花火と瀬戸内海クルーズ8日間」を運行。ダイヤモンド・プリンセスのゴッドマザーである佃芳子さん(三菱重工業元社長佃和夫夫人)も乗船し、船内では、ファブリツィオ・マレスカ船長主催のウェルカム・パーティーをはじめ、プリンセス・クルーズ50周年記念ディナー、オードリー・ヘプバーン特別メニューの提供、ダンスやウクレレなどのカルチャー教室、落語、エンターテインメントショーなど、連日多彩なプログラムを展開し乗船客を喜ばせた。また、旅行会社のオリジナル企画による、元日本丸船長・橋本進さん(東京商船大学教授、医学博士)による瀬戸内海クルーズ実況放送や、東京交響楽団による弦楽四重奏コンサートも船上生活に華を添えた。

 ダイヤモンド・プリンセスは、三菱重工長崎造船所で建造され、2004年3月就航。2013年に横浜港に初入港した。2014年の大規模改装で、日本式の展望浴場「泉の湯」や、寿司レストラン「海(Kai)寿司」を新設するなど、日本人向けの施設を充実。

 日本語による船内アナウンスや日本人乗務員の乗船、和洋豊富なメニュー、子育て世代からシニア世代を考慮した幅広い船内プログラムなど、独自のマーケティングに基づく日本人の趣向に合わせたサービスが支持を得て、昨シーズンを上回るリピーターや新規需要の獲得へとつながっている。プリンセス・クルーズが提供する船旅は、移動費・3食・宿泊・エンターテインメント付きで1日あたり1万円台からのコストパフォーマンス。同社の日本市場参入により、クルーズビジネスが一部の裕福層向けのレジャー産業ではなく、身近な旅の一つとして広がりつつあるようだ。

 プリンセス・クルーズは2016年日本発着クルーズとして全22コース(横浜・神戸発着、チャーター1本/レギュラー21本)の多彩なクルーズを運航。現在、プリンセス・クルーズとクルーズプラネットで早期予約割引を受け付けている。

 クルーズプラネットの白瀬日央里さんは「世界自然遺産の知床半島を海から眺めるクルージングや、海の銀座を通過する瀬戸内海クルーズ、日本各地の祭り巡りなど、船旅ならではのプランが大変好評。クルーズの旅はハードルの高いイメージを持たれがちだが、ショートクルーズもあり、GWやお盆の時期でも比較的お手頃な価格でご案内している。現役世代の方にも気軽に乗船いただき、旅の選択肢を広げてもらえたら」と話している。

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