横浜DeNAベイスターズのアレックス・ラミレス新監督就任記者会見が10月21日、ホテルニューグランド(横浜市中区山下町10)で行われ、スーツ姿で登場したラミレス新監督が来季に向けての抱負を語った。
横浜は今季のペナントレース前半戦をセ・リーグ首位で折り返すも、後半戦に入って失速。最終的に62勝80敗1分で最下位となり、2012年から4年間チームの指揮をとった中畑清監督が辞任を申し出ていた。
ベネズエラ出身のラミレス監督は、選手としては2012年から2年間横浜に在籍。勝負強い打撃で活躍し、2013年には通算2000本安打の記録も達成した。現役時代には明るい性格やパフォーマンスなどのサービス精神でファンからの人気も高く、チームが新監督の条件として掲げた「横浜に縁があり、今年のチームづくりを継承し来年勝負できる人材」にも合致することから白羽の矢が立った。
契約期間は2年間で、背番号は80。秋季キャンプからチームに合流するほか、22日に行われるドラフト会議にも出席し、指名競合時にはくじを引く役割も担当する。
会見では、チーム統括本部の髙田繁ゼネラルマネージャーが「選手として2年間在籍し、横浜というチームや選手たちについて、あるいは日本の野球についてもよく知っている。実績もあって頭もよい人物。中畑監督が種をまいてチームを育ててくれた時期を引き継ぎ、結果を残すための人事として監督をお願いすることにした。ぜひ優勝争いをしてもらいたい」とオファーの理由を説明。
それを受けてラミレス監督も「もう一度横浜に戻ってくることができて、指導者としてのキャリアをスタートするという夢がかなったことを嬉しく思う。若くて将来が有望な選手も多い中で、積極的な野球ができるチームにしたい。優勝を目指したい」と話し、来シーズンへ向けての意気込みを見せた。
2012年の親会社の変更後、横浜は成績こそ苦戦を続けているものの、さまざまな企画を次々と打ち出していることなどもあってホームゲームの観客動員数は大きく増加した。今年は180万人を突破し、2011年と比べて約6割増。球場に足を運ぶファンの声援に応えるためにも、新監督率いる来季は成績でも飛躍が期待されるシーズンとなる。