象の鼻パーク(横浜市中区海岸通1)周辺で12月4日から、演劇やダンス作品を気軽に楽しめる空間を演出する「Theater ZOU-NO-HANA 2015」が開催されている。
目の前に海が広がる象の鼻エリアのパブリックな都市空間を瞬間的に変身させ、非日常の空間を生み出すことを目的とした同プロジェクトは、2013年にスタート。「演劇とすれ違う」をコンセプトに、劇作家で演出家の柴幸男さんが主宰する「ままごと」とゾウノハナメンバーによるさまざまなプログラムを用意する。
今年は、ツアーガイドが導く「ゾウノハナツアー」や、押すことで3秒~30秒の短い演劇が始まる「ゾウノハナスイッチ」など、これまでの人気プログラムに加え、横浜の景色を楽しみながら体験するクルージング演劇「ゾウノハナクルーズ」、カフェレストラン「Charan Paulin(チャランポラン)」の料理とセットになった朗読劇「ゾウノハナランチリーディング」などの新プログラムも実施。
生放送を行う「ゾウノハナラジオ」のラジオブースや、長さ12mの「海の見えるKOTATSU」も登場する。
劇団「ままごと」制作の宮永琢生さんは「普段劇場に足を運ばない人たち、たまたま象の鼻に訪れた人たちに、『演劇とすれ違う』体験をしてもらえればとシアターゾウノハナを企画してきた。新企画、ランチリーディングやクルーズもおすすめ」と話す。
残りの公演日程は12月18日、19日、20日、23日。スケジュール・料金は公演による。申し込み・詳細はホームページから。
ままごとは、2009年に旗揚げし、劇場や船上、小学校の学芸会など場所や形態を問わずさまざまな演劇活動を実施。2010年に作品「わが星」で第54回岸田國士戯曲賞を受賞。2013年の「瀬戸内国際芸術祭」から小豆島(香川県)で滞在制作を開始し、島民や観光客を巻き込んだ「その時、その場所で、その人たちとしかできない演劇」を上演している。