横浜市内で12月29日、子ども達が交渉によって世界平和を目指すシュミレーションゲーム「ワールドピースゲーム」の体験会が開催された。
日本人初のワールドピースゲーム認定ファシリテーターとなった谷口真里佳さん
同ゲームは、小・中学生が仮想の4カ国と、国際連合・世界銀行などの国際機関のリーダーとしての役割を担い合い、交渉を行いながら民族紛争・自然災害などの世界を取り巻く紛争などの課題解決・平和を目指すゲーム。アフリカ系アメリカ人教師のジョン・ハンターさんが1978年に考案し、全米各地やニュージーランド、オーストリア、マリなどで実施されている。
プレゼンテーションイベント「TED」の映像や書籍でハンターさんの活動を知り、「日本で実施したい」と活動を始めたのは、これまで国際交流NPOで国内外の高校生を対象とするキャンプの企画・運営などの活動をしてきた谷口真里佳さんと望月理奈さん。2015年8月にアメリカ・オレゴン州で開催されたゲームの研修会に参加し、日本人初の認定ファシリテーターとなった。
現在、ゲームの日本語化やツール制作に取り組んでおり、日本での正式なゲームは、2016年3月27日から31日の5日間連続で、横浜で実施する予定だ。プログラムの実施に必要な費用は、クラウドファンディング「READYFOR?」で集めている。目標金額は120万円。応援の締切は1月14日23時。
今回の体験会は2日のプログラム。初日の29日は、2日目の本格実施に先がけて、ゲームに関心を持った大人25人と子ども3人が、ゲームのシナリオ・進行をチェックしながら参加した。
谷口真里佳さんは「地球上の問題に対する関心を高めるこのゲームを知り『これからの日本社会に必要なのはこれだ』『子ども達に数々の複雑な難題を抱える世界の未来を救う力を持ってほしい』と思い、定期的に勉強会を始めた。クラウドファンディングを通じて応援をして欲しい」と話している。
また、谷口さんと望月さんは1月11日に「ワールドピースゲーム」に関心を持つ人たちを対象にした座談会を、さくらWORKS<関内>で開催する。13時から。参加費無料。