三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で2月13日から、春の息吹を感じる「観梅会」が開催されている。
観梅会は、1908年に同園の創設者・原三溪が梅林の完成を祝い知人を招いたのが始まりで、第2次大戦中に梅林が大きな被害を受けた後、地元町内会などの協力を得て、1975年から再スタートした。
園内には、日本画家・下村観山による屏風絵「弱法師(よろぼし)」(東京国立博物館所蔵、重要文化財)のモデルとなったことで知られる、竜が地をはうような枝ぶりの「臥竜梅(がりょうばい)」、横浜市の友好都市の中国・上海市から贈られた、花弁の下にある萼(がく)が緑色の「緑萼梅(りょくがくばい)」などの珍しい種類を含め約600本の梅の木が植えられている。梅の見頃は梅の種類により異なる。
期間中は初音茶屋で古釜で沸かした温かい麦茶を振る舞うほか、梅などの「盆栽展」(2月14日~21日)、「チャリティーもちつき」(2月14日、餅がなくなり次第終了)、特別講演会「三溪園と杉田梅」(2月18日)、太郎次郎一門「猿まわし」(2月20日・21日・27日・28日)、ワークショップ「紙でつくる香り雛」(2月28日)、横濱本牧囃子連「お囃子」(3月6日)を実施する。
三溪園・広報担当の吉川利一さんは「今年は開花が例年より早いため、花を楽しむには前半がおすすめ。枝ぶりや建物と調和した景観などもぜひ楽しんでいただけたら」と話している。
開園時間は9時~17時(入園は閉園30分前まで)。入園料は大人=500円(市内在住65歳以上無料)、小学生=200円。3月6日まで。