みなとみらいInnovation & Future Center(横浜市西区みなとみらい2)で2月18日と19日、みらいの大学のあり方を考える「大ガッコソン!~常識を覆せ、わたしの考えるみらいの大学~」が行われた。
ゲストスピーカーのスピーチは「グラフィックレコーディング」で記録された
イベントは、富士通(東京都港区)の「あしたのコミュニティーラボ」が企画。少子化による大学進学人口の減少など、社会環境が大きく変化する中で、2030年の理想的な未来の大学の姿について、アイデアソンと呼ばれるワークショップ形式で、大学生、大学院生など30人と富士通の社員25人が参加した。
初日の18日は、ゲストスピーカーの大阪大学の柏崎礼生さん、リディラバの安部敏樹さん、富士通研究所の原田博一さんより、大学での学びのあり方の変化や、社会課題の捉え方などについての情報提供が行われたのち、12チームに分かれて参加者同士の交流を深めるワークが実施された。
2日目は、午前中にチーム毎に分かれ成果物が作成され、午後にはそれらの成果物に対する審査が行われた。成果物の審査では、最優秀賞にバーチャル空間での体験型学習をテーマにした「チーム眼鏡っ子」が選ばれた。審査員をつとめたリディラバの安部さんは「技術的ノウハウが裏付けとしてあればさらに面白くなる。本戦でぜひ優勝を取ってきてほしい」とコメントした。
アイデアソンは、学生と社会人が一緒にこれからの未来を考えるオープンイノベーションプロジェクト「あしたラボUNIVERSITY」の活動の一環として、横浜会場と神戸会場の2カ所で同時に行われた。各会場で最優秀賞、優秀賞を獲得した合計4チームは、3月7日に富士通ソリューションスクエア(東京都大田区)で行われる最終プレゼンテーションに望む。
イベントを企画したあしたのコミュニティーラボ編集部の武田英裕さんは「自らの発想で、新しい関係の中から、社会的課題を解決していくための仕組みを考えることが目的。学生と社会人が一緒に、大学の価値を問い直し、これまでの延長にはない新しい未来の大学の姿について考えたい」と話している。
あしたのコミュニティーラボは「多様なプレイヤーが交わるプラットフォーム」の創出を目指し、豊かな社会を実現・探求するための情報発信を行っているほか、さまざまな事柄をテーマにアイデアソンやハッカソンを開催している。