横浜DeNAベイスターズ(横浜市中区尾上町1)は今シーズンから、球団初のオリジナル醸造ビール「BAYSTARS ALE(ベイスターズ・エール)」を本拠地の横浜スタジアム(中区横浜公園)球場内で販売する。
ベイスターズ・エールは、昨年8月に関内のクラフトビールメーカー「横浜ベイブルーイング」(中区福富町東通2)との共同開発で誕生。監督やコーチ、選手にどんなビールを造ってほしいかアンケート調査を実施し、色、アルコール度数、ホップの香り、苦味の程度など細かい回答をもとに、最適な味わいを追求した。
明るいゴールドカラー、アルコール度数4.5パーセントのすっきりした味わい、草原のようなさわやかさに柑橘系をプラスした香り、麦の甘味を生かした苦味の少ない味わいが特徴で、同年9月には、日本最古のビール審査会「インターナショナル・ビアカップ 2015」でアメリカンスタイル・ウィートビール部門銀賞を受賞した。
これまではイベントや場外コーヒーショップ「BALLPARK COFFEE」のみでの販売だったが、今年に入りスタジアムの運営会社を子会社化したことで、球場内の飲食改革の一環として場内販売が実現。販売場所は内外野のスタンドとコンコース売店(内野5店舗、外野2店舗の計7店舗)で、スタンドではオリジナルのユニフォームに身を包んだ販売員約25人が回って売る。
横浜ベイブルーイングの鈴木真也さんは「通常のサーバーは大手ビールメーカーの契約商品のため、サーバーを一から作らねばならず、希少品種のホップを手に入れるのにもすごく苦労した。とにかく、何杯も飲めるようにということに重点を置いて造ったので、3杯4杯とお代わりしてくれると本当にうれしい」と話している。
販売は3月29日の本拠地開幕戦から。価格は一杯700円(480ミリリットル)。