ジャパンエキスプレスビル(横浜市中区海岸通1)3階に4月9日、コワーキングスペース「Innovation Pier ONE(Pier ONE、イノベーション・ピア1)」がプレオープンした。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルの手前に位置し、1階に「ジャックカフェ」が入る同ビルは、昭和初期に横浜で活躍した建築家・川崎鉄三さんによるモダニズム建築の一つで、1930年に落成。大学などと提携して社会と学生をつなぐ活動を行っている斎藤悠美子さんとクラウドファンディングサイトを運営する斎藤高志さんの夫妻、エンジニアの木南英夫さんの3人が、新会社「クラウドイノベーションズ」を立ち上げてコワーキングスペースを運営する。
施設内は、20~25席を用意する予定の「ワーキングスペース」(約66平方メートル)と、セミナーやワークショップに貸切利用できる「プロジェクトスペース」(約33平方メートル)の2部屋。運営は週一店長(ウィークリーマスター)制で、自身のプロジェクトのイベントを毎週開催したい人などを募り、曜日によってさまざまな研究テーマに関心を持つ人が集うような場所を目指すという。
火曜はウェブのレスポンシブデザインやPHPプログラミングを手がける柴山秀明さん、土曜は木南さんが担当。火曜はSOHO向けのテクニカルサービスの相談を受け付け、土曜は開発者向けのイベントや子ども向けのプログラミング教室などを開催する。
ドロップインの利用料金は、プレオープン期間中1,000円/日、通常料金2,000円/日。グランドオープン(6月2日)後は24時間使える月額会員(12,000円/月)も用意する。
同社ではコワーキングスペースの運営に関するノウハウ、技術のオープンソース化も掲げ、専用の電子錠の開発などにも取り組む。木南さんは「ほかのコワーキングスペースと連携して運用できるよう、実験が重ねられる場としても活用していきたい」と話す。
プレオープン期間中の営業は、4月10日、16日、23日、30日、5月7日、14日、21日の10時~18時。