マリノスタウン跡地(横浜市西区みなとみらい6)に移転の方針が決まった「横浜アンパンマンこどもミュージアム&モール」(西区みなとみらい4)で4月20日、オープンから9周年を祝う記念セレモニーが開かれた。
移転後の「横浜アンパンマンこどもミュージアム&モール」イメージ
同施設は「それいけ!アンパンマン」をテーマにした首都圏初の施設として2007年4月20日にオープン。展示やアトラクションで構成される有料施設「ミュージアム」と、 アンパンマンのキャラクター物販をはじめ親子で楽しめる飲食店やサービス施設が出店する「モール」の2つからなる。敷地面積は約6,800平方メートル。
アンパンマンこどもミュージアムは現在全国5カ所に展開しており、横浜は2007年から10年契約の暫定施設。運営するACM(東京都港区)は、アンパンマン人気と横浜の集客力を背景に、2017年の現施設契約終了を見越して、横浜に新しいミュージアムを建設する方針で検討を進めていた。このたび、横浜市がみなとみらい21地区の市有地で行っていた公募に事業提案が採択され、移転の方針が固まった。
移転予定先は、みなとみらい21地区の61街区と呼ばれるエリアの一部で、これまでJリーグ横浜・Fマリノスの練習場「マリノスタウン」として利用されていた場所。2階に入場無料の商業モール、3階に有料のミュージアムを設置する4階建ての建物を建設する計画で、2017年夏に着工し、2019年4月に移転オープンできるよう移転計画を立てている。敷地面積は5,644平方メートル。現施設の利用期限である2017年4月以降から移転までの間は、現在の場所で延伸できるよう要請しているという。
20日に行われた特別イベント「ありがとう9周年セレモニー」では、アンパンマンやばいきんまん、しょくぱんまんなど、9周年にちなんで9人のキャラクターがアンパンマン広場に登場。来場した約1,000人の前でダンスを披露し、「にじいろえがお」の合い言葉とともに、来場者全員が納まるように屋上から記念撮影が行われた。
ACM運営部ジェネラルマネージャーの宮本洋さんは「この9年の活動の中で横浜みなとみらいの地域の皆様からの愛着と期待を感じており、なんとかこのエリアで続けていきたいという思いが実った。全国5カ所ある施設の中でも横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールは先駆け的存在であり、横浜という土地にこだわりを持っている。この施設を10年で終わらせることなく、20年、30年と続いていけるよう、今まで以上に楽しんでもらえるよう期待に応えていきたい」と話している。
同施設では9周年を祝うイベント「ありがとう9周年あつまれにじいろえがお」を5月8日まで毎日開催。また、3月19日からは、移動が大変な小さなこども連れや孫連れの客の負担を減らしたいと、横浜駅と同施設を結ぶ無料シャトルバスのサービスをスタートし、開始以降すでに6,000人が利用している。横浜市交通局と協定を結び、アンパンマンやばいきんまんなどの人気キャラクターが描かれたバスを日曜・祝日を中心に運行する。
営業時間はミュージアム=10時~18時(入場は17時まで)、ショッピングモール=10時~19時。元旦休業(臨時休業あり)。入場料はミュージアム(1歳以上)1,500円。ショッピングモールへの入場は無料。