スキンケア製品やサプリメントを手がける長寿乃里(横浜市西区みなとみらい3)は6月15日、強風にあおられてもあえて折れ、閉じて差し直すと元に戻る安全で壊れにくい傘「ポッキー」を発売した。
「ポッキー」は、強風時に親骨に設置されたヒンジが自ら倒れて反転することで、破損や必要以上に踏ん張り体ごと飛ばされる心配もなく、安心して長く使える傘。日本で販売されるビニール傘年間約8,000万本のほとんどが中国製で、そのうち約5,000万本が捨てられているという状況から、同社の看板商品である火山灰を原料に作られたせっけん「然(しかり)」などのパッケージに携わる中国の日本企業の提案で開発に至った。
長さは65センチメートルで、重さは410グラム。露先(親骨の先端)が一体化しており反転しても抜けないため、骨が飛び出してけがをしてしまう心配もないという。反転しても、閉じてから差し直せば何度でも元に戻る。「風圧により損傷しない傘」として特許を取得している。
デザインは現在ホワイトの一色のみで、今後日本の伝統柄や空の色、柄や支柱の色がカスタマイズできるモデルなども展開を予定している。
長寿乃里経営推進室の江守佳郎さんは「ゴミとなったビニール傘は分解が困難なため、埋め立て処分にされている。一般的な強度のある傘と比べて手頃な値段で軽いので、環境問題に関心のある方だけでなく、さまざまな方に長く愛される商品にしていければ」と話す。
販売は駅構内のショップ「ランキンランキン」のあざみ野店、渋谷店など5店舗。長寿の里直営店舗の一部などでも販売を予定している。市場想定価格は1,500円。