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ジャック&ベティで「ロストマンチュリアサマン」公開 満州族シャーマニズムのロードムービー

『ロスト・マンチュリア・サマン』

『ロスト・マンチュリア・サマン』

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 シネマジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3)で7月23日から、映画『ロスト・マンチュリア・サマン』(2015年、金大偉監督)が公開される。

満洲サマン教の貴重な儀式などを撮影

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 同作は、満洲民族のサマン文化の原点に迫り、歴史や民族的なアイデンティティーを探るドキュメンタリーロードムービー。満洲貴族の中国人の父、日本人の母を持ち、満州民族の血を引く金監督がカメラを持って旅する形で進行する。

 満洲民族は森の民と言われる狩猟民族で、万物の中に神霊が存在するという教え「シャーマニズム」を信奉していた。「サマン」とは、神霊の使者で、人間と神と霊の間をつなぐ者のこと。金監督は満州のサマンに出会い、彼らの思いや考え方について話してもらいつつ、満州サマン教の貴重な儀式などを撮影する。また、満州族が望む新しい視点を探りながら、シャーマニズムと人々との関係性を追求する。失われゆく満洲語を話す老人たち、歌う人が少なくなった満洲語で歌う「神歌」のほか、清王朝の聖地としての長白山も取材している。

 金氏は「この撮影記録は、満洲族の現在の立場から考えれば、もう既に失われつつある文化遺産の救出作業に相当する行為であると確信していた。自分のまわり、また民族同士、及び異民族の文化などを含めて、少しでも多くの作品を制作したい」と話している。

 上映期間は7月23日~29日。各日14時から。上映時間は117分。言語は満洲語・中国語(日本語字幕あり)。23日と24日の上映後には、監督の舞台挨拶も行う。チケットは一般1,800円、大専・高校以下1,500円、シニア1,000円。問い合わせはシネマジャック&ベティ(TEL 045-243-9800)まで。

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