本牧神社(横浜市中区本牧和田19)で第451回「お馬流し」の神事が、8月7日に開催される。
お馬流しは、室町時代・永禄9年(1566年)から受け継がれている伝統的な神事で、現在、神奈川県無形民俗文化財、神奈川県民俗芸能50選に指定されている。
「お馬さま」とは、体長約1メートルの茅(カヤ)で作った馬首亀体(首から上は馬で胴体は亀)で、毎年、羽鳥家の当主が約1週間かけて作りあげる。お馬には神社境内で神職が育成した「お馬の茅場」から採取した茅(カヤ)を使用する。
祭りの前日の6日には、羽鳥家から本牧神社へお馬を納める「お馬迎え式」が行われ、6体のお馬はそれぞれ「お馬板」と呼ばれる扇形のヒノキ板上に安置される。また、神社の境内では本牧中学校の生徒たちが吹奏楽を演奏する。
当日は、神社を出発したお馬6体が奉載車の上に安置され、宮司以下総代・各町の代表らが供奉(ぐぶ)して本牧の氏子町内を巡行する。その後、新本牧漁港から約100メートルの地点に待機する祭船(まつりぶね)2隻にお馬が送り渡される。お馬を乗せた祭礼船は出船後、本牧の沖合い約4キロの海上で氏子中の厄を背負ったお馬6体を海に流す。
7日の開催時間は、氏子町内の巡行=9時~、祭礼船の出船=10時30分~(予定)。8月5日~7日には新本牧公園・本牧神社境内で盆踊り大会と縁日が行われる。