地ビールを製造販売する横浜ビール(横浜市中区住吉町6)が10月28日、横浜の水源地・山梨県道志村の湧水を仕込水に使用した横浜ビール「道志の湧水仕込」の販売を開始した。
「道志村と横浜のつながり」を象徴するケルシュスタイルのビール。エールのフルーティーな香りを特徴とした、すっきりした飲み口のみずみずしいビールに仕上げた。容量は330ミリリットル(ボトル)。アルコール度数5%。同ビールの売上金の一部は、道志村の子どもたちへの寄付に充てられる。
横浜ビールの直営レストラン「驛の食卓」(中区住吉町6)で同日開催された「横浜ビール 道志の湧水仕込」完成お披露目会には、道志村の人々や招待客を含む多くのビールファンが集い、新鮮な開栓ビールとともに、道志村の食材を使った料理や道志村の郷土芸能「東富士 七里太鼓」の演奏を楽しんだ。
横浜ビール代表の太田久士さんは「横浜の人にとって道志村の水は生活の源であり、仕事の源、生きている源。道志村に足を運び6年になるが、今までの経験を通じて町の人々との交流なくしてはおいしいビールの実現がむずかしいことを学んだ。道志の湧水仕込は、モノだけでなく人と人との思いで完成したビール。ビールを飲んで自分の町や家族、仕事に思いを馳せてもらえたら」と話す。
横浜ビール「道志の湧水仕込」の価格はボトル1本500円(税別)。レストラン「驛の食卓」やそごう横浜店(西区高島2)、市内の飲食店などで販売する。
横浜市は2004年に「横浜市と道志村の友好・交流に関する協定」を締結。同市が道志村に水源林を取得して今年で100年を迎える。道志村のアンテナショップ「横浜市の水源地 道志情報館 水カフェどうし」(保土ケ谷区)の開設、横浜市民ふるさと村どうし村見学ツアーなどさまざまな「道志水源林100年記念事業」が実施されている。