関内・桜通り沿いのシェアスペース「さくらWORKS<関内>」(横浜市中区相生町3)で12月3日、図書館をテーマとする雑誌「ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)」により「認知症の人にやさしいまちづくりと図書館」をテーマに公開トークが行われる。
LRGは横浜市中区に本社を置くアカデミック・リソース・ガイド(岡本真代表)が2012年11月に創刊した図書館系雑誌。今回は、第16号の刊行を記念して、ゲストに「認知症にやさしいまちづくりと図書館」と題する記事を寄稿した加藤学さん(浜銀総合研究所 主任研究員)、福岡県の直方市立図書館館長の野口和夫さん、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブの岡田誠さん(富士通研究所)を招く。
直方図書館では、図書館での認知症カフェの開催や、認知症についての情報提供を積極的に実施している。
認知症フレンドリージャパン・イニシアチブは、認知症をとりまく課題を、医療や介護の枠組みの中だけで考えるのではなく、社会のデザインの問題と捉え、企業・自治体・NPOなどさまざまなセクターの知恵を集め、認知症の理解を広めていく活動をしている。
加藤さんは「生活のなかで認知症という病気や認知症の人に接することのない方々の理解が決定的に足りないと感じる。寄稿記事では、認知症の人が必要以上に自分の障害を感じずに普通の暮らしができる『認知症にやさしい社会』の実現を目指す活動に着目した。図書館における認知症に関する取り組みに関心がある方はもちろん、認知症がいまのところ自分とは直接関係ないが気になるという方にもぜひお越しいただきたい。きっと多くの学びがあるはず」と話している。
開催時間は18時~20時。参加費無料。当日は同誌の割引き販売を行う。終了後には、懇親会を開催する。