豪華客船「マジェスティック・プリンセス」が7月3日、日本に初入港し、横浜港・大黒ふ頭で海上見学会が開催された。主催は横浜市で、市民200人が招待された。
同船はアメリカ創業の世界最大級のクルーズブランド「プリンセス・クルーズ」が初めて中国市場向けに構想・設計した大型客船で、総トン数142,229トン、全長330メートル、乗客定員3,560人。中国名は「盛世公主号」。
横浜市では、横浜港や客船をより市民に身近に感じてもらう機会として客船の寄港に合わせ、観光船を使用した無料の横浜港海上見学会を実施してきた。見学会は毎回、定員を大きく上回る応募があり、今回も高倍率な見学会となった。
同船は、横浜ベイブリッジを通過することができず、大黒ふ頭の貨物用岸壁に午前5時過ぎに入港した。着岸した岸壁は一般立ち入り禁止エリアで、見学会参加者にとっては貴重な機会となった。
招待された市民は、観光船「マリーンルージュ」に乗船し、山下公園の乗船場を出発し、横浜ベイブリッジの橋下をくぐり、横浜港シンボルタワー付近を経由して、大黒ふ頭の貨物用岸壁へと向かった。
みなとみらい21地区や、1機1億円するというガントリークレーンが並ぶ港の景観を楽しんだ後、徐々に同船が姿を現すと参加者は船上デッキにのぼり、写真撮影を楽しんだ。間近で見るとその大きさに圧倒され「すごく迫力が感じられる」、「船が大きすぎて写真に納まりきれない」などという声も聞こえてきた。その後、鶴見つばさ橋や大黒大橋の下を通過し、出発地の山下公園乗船場へと到着。約1時間の見学会が終了した。
同船は同日22時に大黒ふ頭を出港した。今回のクルーズは、5月21日にローマを出発し「海のシルクロード」というテーマの50日間のクルーズで、アテネ、ドバイ、コーチン、シンガポール、ポート・ケラン(クアラルンプール)、廈門、横浜、大阪など22港に寄港し、7月9日に上海ウーソンコウ国際クルーズターミナルに入港する。