1959年(昭和34年)3月12日、横浜市中区山下町のシルクセンター(横浜市中区山下町1)内に、生糸や絹織物など絹をテーマにした「シルク博物館」が開館した。シルクセンターは横浜開港百年記念事業の一環として1958年11月に部分開館し、同日に全面開館するとともにシルク博物館もオープンした。博物館はシルクセンターの2階と3階にあり、養蚕や紡績、染織に関する展示のほか、通年に渡りカイコを飼育しており、糸繰りや機織りの体験ができる。日本と世界各地の絹を使った時代風俗衣装や民族衣装の展示などで、「かいこ」から製糸、染織に至るまでの過程を学ぶことができるほか、古代から現代に至るまでの絹服飾の変遷を一望することができる。常設展のほか、春と秋に特別展、夏休みには児童向けのかいこ教室が開催される。横浜の地場産業のスカーフメーカーの連携で運営しているショップでは、世界最高水準の製版・染色・縫製の技術によって制作された「横浜スカーフ」などのシルク関連商品を販売している。(画像:妖精書士, CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons)