横浜市繁殖センターで１月22日、16年ぶりにマレーバクが誕生した。愛称は「ナガ」で雄。「ナガ」は「龍」を意味するインドネシア語で、辰年生まれであることに因んでいる。誕生後の体色は親とは異なるが、約1年後には親と同じ白黒のツートンカラーになる。横浜市立動物園では2022年以来、2年ぶりのマレーバク誕生で、横浜市繁殖センターとしては、2008年以来16年ぶりのマレーバク誕生となる。マレーバクは、ミャンマー南部からマレー半島、スマトラ島などに分布。現存するバク4種のうち唯一アジアに生息し、バクの仲間では最も体が大きいことで知られている。体の色は黒と白のツートンカラーで、熱帯雨林の森の中で単独で生活する。生息地の破壊などで数が少なくなり、絶滅が心配されている。