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閉店のあいさつ 横浜で一番古いあられ店「敷嶋あられ 嵯峨乃家本店」

弊社「敷島あられ嵯峨野家本店」は、創業より皆様のご厚情をいただいて営業を続けて参りましたが、経営環境の変化、今後の動向を見据え誠に勝手ながら、このたび「今和6年2月末日」をもちまして閉店いたします。「より良い材料を誠実に正直に、手間を惜しまず作りあげる。嵯峨野家 謹製(きんせい)であること」。この謹製とは明治35年の創業時から「心を込め、謹んで作る」という、代々職人達の「矜恃」であり、現在まで紡いできた「嵯峨野家」の揺るぎない「信念」であります。それは押し付ける「価値」ではない日本ならではの「謙虚さ」。「おもてなしの精神」が育んできた、食の作り手から受け取り手に伝えたい「敬意と感謝」を示す言葉です。その信念と共にここ「横浜」で明治36年から商いを始めて以来、120年余り。この地で多くの人々の支援と受情を受け、町の発展と共に皆様に育てて頂きました。私共は先人達から技術と知恵を受け継ぎ、「手作り」によって普油や餅米が持つ来材本来の味、食感が引き立つ伝統的な製法で「米菓のおいしさ」を伝えてまいりました。しかしながらこのたび、その役割と使命を終え暖療を下ろす決断をいたしました。これまで厳しい時代であっても、お付き合い頂いた関係各社すべての人々に、いままで苦楽を共にした職人、従業員、仕事に従事して頂いたすべての人々に、そして最後まで「嵯峨野家の味」を愛してくださったすべてのお客様に、長きにわたるご支援とご愛顧に、改めて心からの敬意と感謝を申し上げます。これからも「あられ、おかき、おせんべい」が皆様に手軽に楽しく召し上がって頂けるお菓子であり、変らない「伝統文化」として発され続けるよう心から願っております。そしてこの町に「手作りのあられ専門店」があったことを思い出して頂けたら幸いです。

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1902(明治35)年創業の「あられ・おかき」の専門店「敷嶋あられ 嵯峨乃家本店」(横浜市南区南吉田町5)が2月末に閉店する。

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