プレスリリース

第51回大佛次郎賞受賞者 日比野啓「戦争協力できなかった演劇人―曾我廼家五郎と長谷川伸」

リリース発行企業:公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団

情報提供:

大佛次郎賞は、小説、戯曲、評論、ノンフィクション、歴史記述、ルポルタージュなど、形式のいかんを問わず、優れた散文作品に贈られる賞です。2024年12月に第51回大佛次郎賞は、日比野啓 『「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎(そがのやごろう)』(白水社)に決まりました。
受賞を記念して、2025年6月1日(日)に横浜市開港記念会館にて、受賞記念講演会を開催します。

講演会会場の横浜市開港記念会館

【大佛次郎賞受賞記念講演会概要】
【1】 開催日時  20245年6月1日(日)14:00開演(13:30開場)
【2】 講  師 日比野啓(第51回大佛次郎賞受賞者)
【3】 演  題 「戦争協力できなかった演劇人―曾我廼家五郎と長谷川伸」
【4】 会 場  横浜市開港記念会館 講堂(横浜市中区本町1丁目6番地) 
【5】 料 金  900円(全席自由)
※ チケット提示で、大佛次郎記念館でテーマ展示「大佛次郎と山口蓬春―作家と画家、重なるまなざし」(~4/20)「野尻抱影生誕140年」展(4/26~8/31)のいずれかを1回ご観覧いただけます。。
【5】 チケット取扱 チケットぴあ(Pコード:655-764)2/15(土)10:00~5/31(土)23:59
       大佛次郎記念館窓口 2/15(土)10:00~5/31(土)16:00
【6】 当 日 券  残席があった場合のみ、会場にて12:30より販売
【6】 主 催  大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) /朝日新聞社
【7】 後   援  横浜市中区役所
講演会に向けて、日比野啓 からのメッセージ

          日比野啓     提供:朝日新聞社

戦後80年。文学者の戦争責任についてはその有無・濃淡を大衆文学の範疇も含め多くのことが言われてきた。
では演劇人はどうだろう。
曾我廼家五郎(1877~1948)と長谷川伸(1884~1963)という、戦前戦中を通じて国民の広範な支持を受けた二人を例に考えてみたい。
国策に協力しようと積極的に働きかけた彼らは、当局から冷たい態度を取られる。義理人情を描いたその作品は、革新官僚らにとって古臭く、前近代的なものにしか見えなかったからだ。彼我の懸隔には「近代」をどう捉えるかをめぐる対立があった。
受賞作・日比野啓 『「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎』(白水社)



松竹新喜劇の「伝統」を創った元祖・日本の喜劇王! 曾我廼家五郎(1877-1948)の初の本格評伝。歌舞伎や俄をもとに、日本に「喜劇」という語を定着させ、明治・大正のモダニズム文化を駆け抜け、エノケンやロッパが登場してくる昭和初期まで唯一の日本の喜劇王として君臨した曾我廼家五郎は、なぜ忘れられてしまったか? 戦争の時代を経て喉頭ガンで亡くなるまでの人生と作品を、国立劇場所蔵品をはじめ浩瀚な資料とともに、当時の政治や社会の動きと関連づけながら跡づけてゆく。最初は革新者、後年は伝統の体現者として歴史に名を残そうと格闘するさまが明らかに!
文化的正当性をめぐる、「泣き笑い」の日本近代史。(白水社HPより)

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