プレスリリース

アンリツ、食品検査の省人化と品質管理強化を両立するX線検査機「XR76シリーズ」販売開始

リリース発行企業:アンリツ株式会社

情報提供:

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、食品業界向けの新型X線検査機「XR76シリーズ」を2025年4月1日より販売開始します。本製品は、新型高感度センサと独自画像処理アルゴリズムにより、異物検出精度を大幅に向上しました。前モデル「XR75」との比較試験では、高感度を維持しつつ誤検出率を7分の1に低減し[※1]、再検査の手間を削減するとともにフードロスの抑制にも貢献します。さらに、毎分80mの高速ラインでも検出性能を低下させることなく、安定した品質管理を実現し、食品製造業界が直面する人手不足やコスト増といった課題の解決を支援します。



異物混入は、消費者の安全や企業の信頼に直結する重大な問題です。全国の自治体が対応した異物混入事例の約4割は、事業所での混入、もしくはその可能性が高いと報告されています[※2]。一方で、食品製造業の労働生産性は製造業全体の約6割にとどまり[※3]、労働装備率(従業員1人当たりの設備投資金額)の低さによる自動化の遅れが指摘されています[※4]。さらに、インフレや原材料・人件費の高騰が企業の収益を圧迫する中、品質管理と生産性向上の両立が喫緊の課題となっています。

アンリツは今後も食品業界の品質管理と生産効率向上に貢献するソリューションを提供し、持続可能な食品製造環境の実現を目指してまいります。
製品の特長
1.品質管理強化による信頼性向上
- 異物検出の高精度化:新型センサと独自アルゴリズムにより、ステンレス素材で最高約40%検査能力が向上。微細な異物も検出可能。
- 誤検出の低減:判定リミットの設定に余裕を持たせ、前モデル「XR75」との比較試験で、誤検出率を7分の1に低減。再検査の削減、不要な廃棄やリコールリスクを抑制。


2.生産性向上とコスト削減の両立
- 高速ライン対応:最大80m/分の生産ラインでも検査精度を維持し、X線画像の縮みを抑えて感度低下リスクを軽減。
- 簡単設定 & ワンタッチ操作:感度重視・安定重視など、ユーザーの目的に合わせた自動感度設定が可能。使用頻度の高いパラメータは1クリックで調整可能。


3.省人・省力化を実現する自動化機能
- 直感的なタッチ操作:スワイプやダブルタップなどのスマートフォン感覚の操作を採用し、専門技術がなくても扱いやすい。
- AI判定機能の拡充:人による目視検査に依存している難易度の高い形状などの品質検査を、AIによって自動判定。(AI機能搭載は2025年10月以降を予定)

対象市場・用途
地域:日本、および米州、欧州、アジア・オセアニア各国、アフリカ一部地域
市場:食品市場(食肉・菓子・惣菜・冷凍食品など)
用途:硬質異物混入検査、形状不良検査
発売開始
2025年4月1日 国内販売開始(海外販売は国内販売後順次の予定)

XR76シリーズについての詳細はこちら

注釈
[※1] 社内で実施した最新モデル「XR76シリーズ」と前モデル「XR75シリーズ」との比較試験に基づく。凹凸があり、誤検出しやすい製品を5,318 回搬送した比較試験において、XR76は誤検出数1回(誤検出率0.019%)、XR75の誤検出数は7回(誤検出率0.132%)の結果を確認。
[※2] 全国における食品への異物混入被害実態の把握(平成28 年12 月~令和元年7 月)厚生労働科学研究費補助金(食品の安全確保推進研究事業)
[※3] 食品製造業における 労働力不足克服ビジョン(令和元年7月 農林水産省)P. 8
[※4] 食品製造業における働き方の現状と課題について(平成30年2月 農林水産省 食料産業局)P.6
[※5] 特定の被検査品(食品)を対象に、搬送速度毎分80mで検出可能なステンレス球の最小サイズを検証した結果、前モデル「XR75シリーズ」では直径0.5mmであったのに対し、最新モデル「XR76シリーズ」では直径0.3mmまで検出が可能になったことを確認。

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