創業139年、美と健康を追求し続けている「株式会社桃谷順天館」(代表取締役社長 桃谷誠一郎、大阪市中央区)桃谷総合文化研究所ファウンダービジネス部門は、脳波研究の第一人者である慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 兼 大学院医学研究科委員の満倉 靖恵教授と、「香料と皮膚への使用感が精神的・認知機能に及ぼす影響調査」についての共同研究を2025年1月より開始、4月より本格始動いたします。
脳波測定により化粧品が肌以外に与える影響を数値化し、化粧品がもたらす効果の拡大と価値向上、使用者のウェルビーイングに貢献する商品やサービスの開発を目指します。
共同研究が実施される慶應義塾大学理工学部 矢上キャンパス
【研究背景】
当社はパーパスである「人と地球の美しい未来を創る For Beauty and Well-being」のもと、お客さまが心身ともに満たされた状態で日々を過ごせるような商品やサービスの提供を目指しています。
医薬品だけでは解決しきれない、精神的分野の充足に関する研究開発も行っており、2023年2月には「ウェルネスケアラボ」を立ち上げ、口唇裂の手術痕を目立たなくさせる薬用クリームを産学臨連携で開発するなど、化粧品の可能性を広げてきました。
心と身体と肌の繋がりは、近年のビューティートレンドのひとつとも言われています。香りをともなう化粧品は、肌を整えることに加え、心の華やぎや安らぎを感じるという方も多く、当社では調香師によるこだわりの香りで商品を開発しています。スキンケアが心や身体に与える影響を数値的に解明し、より良い商品開発に繋げることを目指して、共同研究を開始しました。
【研究詳細】
本研究では、桃谷順天館中央研究所の調香師が処方した香調が体に及ぼす好影響について、慶應義塾大学理工学部の満倉 靖恵教授と調査し、香りによる「心地よさ」の数値化を行います。
また、人が特定の香りを嗅いだときの脳波を分析し、その時の心の変化や、「継続して使いたい」と感じる心理的効果の評価なども実施し、香りを伴う化粧品の使用が、単に肌を整えるだけのものではなく、心や身体に影響を与えることの立証を目指します。
【慶応義塾大学 満倉 靖恵 教授 プロフィール】
慶応義塾大学 満倉 靖恵 教授
満倉 靖恵(みつくら やすえ)
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 教授
兼 大学院医学研究科委員 博士(工学)、博士(医学)
リアルタイム感情認識、生体信号処理、脳波解析、画像処理、印象解析などをキーワードに、未病を目的としたバイオマーカやニューロマーケティング、特に医工連携に積極的に取り組んでいます。
<満倉教授コメント>
“心に優しいスキンケア”を目指し、桃谷順天館様と新しい形のスキンケアに取り組む予定です。親子のスキンシップによってオキシトシン(優しさに関わるホルモン)の上昇が確認されることは知られていますが、決して親子だけでなく優しさは自分自身に対しても重要であり、自分の肌をやさしく撫でるだけでもその効果はあります。疲れ切った毎日の終わりに、スキンケアに加えてほのかな香を加えるだけで1日中受けたストレスをリセットすることも可能です。翌朝疲れを残さないためにもこのリセットを重要視し、次の日が待ち遠しくなる、そんなスキンケアを研究していく予定です。
株式会社桃谷順天館
桃谷順天館グループは、約400年続く薬種業を受け継いだ創業者が1885年(明治18年)にきびに悩む妻のために創った「美顔水」をきっかけに新たに化粧品製造業を創業し、これまで139年間美と健康を追求してきた化粧品メーカーです。
「人と地球の美しい未来を創る ~For Beauty and Well-being~」をパーパスに掲げ、4社からなるグループ経営を行っています。
永い歴史とともに培った技術力と品質力をさらに進化させ、国内外で包括的に『美』を提供する企業グループを目指し、企業活動を続けています。
桃谷順天館グループのニュースリリース一覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/28974