◆ 主要機器の更新により長期安定稼働へ、設備の省電力化により4%以上のCO2削減率を達成
◆ 処理したせん定枝や草類は、堆肥や家庭菜園の肥料、家畜の敷料などに活用予定
三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:野口 能弘、本社:横浜市西区)は、2023年に佐賀県有田町から受注した廃棄物再資源化拠点「有田町リサイクルプラザ」(佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙)の基幹的設備改良等工事をこのほど完了しました。せん定枝・草類処理施設を新設するとともに、既存のリサイクル処理施設について長寿命・省エネルギー化などを実施したものです。
有田町リサイクルプラザは、三菱重工の設計・施工により1999年3月に完成。「不燃・粗大ごみ」、「資源ごみ(空き缶、空きびん、ペットボトル)」を処理・再資源化しており、施設全体の処理能力は5時間当たり12トンです。
今回の基幹的設備改良工事では、稼働開始から20年以上が経過して経年的に劣化した搬送設備、選別設備、電気計装設備といったリサイクル処理施設の主要機器を更新し、今後の長期にわたる安定稼働を図るとともに、各設備の省電力化により、CO2削減率4%以上を達成しました。
一方、新設のせん定枝・草類処理施設は、町内から持ち込まれたせん定枝や草類を、堆肥や敷料(家畜の寝床に敷くおがくず)などとして有効利用するもので、処理能力は5時間当たり1.2トン。せん定枝や草類は、受け入れヤードに貯留されたのち、破砕ライン、粉砕ラインで細かく処理され、町民向けに堆肥や家庭菜園の肥料として、また有田町地域の畜産農家向けに敷料などとして活用される予定です。
MHIECは、三菱重工が長年培ってきた環境装置分野の技術開発力と国内外の豊富な廃棄物処理施設の建設・運営ノウハウを2008年に継承。多数の実績に基づく建設から運営まで含めた総合的なソリューション提案力を強みとしています。今後も、既存の廃棄物処理施設の長寿命化および温暖化対策、さらに維持管理費などのL.C.C.(ライフサイクルコスト)低減に向けた提案を積極的に推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
■三菱重工業株式会社
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