提供:東急バス株式会社 制作:ヨコハマ経済新聞
東急バス株式会社と相鉄バス株式会社、上田バス株式会社の3社は、2022年11月1日から、高速バス「横浜駅西口・新横浜・たまプラーザ~軽井沢・草津温泉」線の運行を開始した。
日本三名泉の1つ「草津温泉」まで乗り換えなしでアクセスできる新たな高速バス路線。「横浜駅西口」から「軽井沢」までは最短3時間35分、「草津温泉」までは最短5時間10分で結ぶ。
草津温泉の歴史は長い。古くは大和時代(西暦250~710年)まで遡り、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征帰途の折に温泉を発見したことが起源といわれる。
以降、鎌倉幕府を開いた源頼朝が三原の荘での巻狩の折に温泉を発見(1193年)、豊臣秀吉が病中の徳川家康に草津の湯の特効を教え、湯治を奨める(1596年)、俳人の小林一茶が入湯し「湯けむりにふすぼりもせぬ月の貌」と詠む(1808年)、十返舎一九が「上州草津温泉道中続膝栗毛十篇」を薯す(1820年)、草津温泉を世界に紹介したドイツ人医学者、ベルツ博士が始めて草津を訪れる(1878年)など、国や時代を超えて人々に愛されてきた。
草津温泉街の中心に位置する湯畑 毎分4000リットルの温泉が湧き出る
令和の今でも人気は続き、2022年には「にっぽんの温泉100選」(主催・観光経済新聞社)で、草津温泉が史上初の「20年連続日本一」の快挙を成し遂げた。
そんな草津温泉だが、横浜で「どこか温泉に行きたい」と考えた時、「草津」の名が浮かぶ人はあまり多くなかったのではないだろうか。
「草津温泉に行こう」と思うと、これまでは横浜駅から東京駅に出て、上越新幹線に乗り換え、高崎駅でJR吾妻線に乗り換え、長野草津口でバスに乗り換え、草津温泉で下車、と同じ関東圏でありながらも、アクセスがいいとは言い難かった。
新設の高速バス「横浜駅西口・新横浜・たまプラーザ~軽井沢・草津温泉」線では、横浜駅・新横浜駅・たまプラーザ駅からそれぞれ乗り換えなしで、軽井沢、北軽井沢、草津温泉に到着できる。
時刻表 1日3往復で、東急バス・相鉄バス・上田バスが各1往復ずつ担当
ここからは草津までのバス旅の様子を紹介したい。
横浜駅西口22番のりばは「横浜駅」西口から徒歩1分、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ沿い
「新横浜駅」は北口駅前バスターミナル9番のりばからの出発
東急バスと相鉄バスとがタッグを組んでいるバス路線で、2023年3月に相鉄線・東急線が相互直通運転を開始する「新横浜駅」からも発車している、利便性向上がうれしい。
各社とも安心のトイレ付き観光バスタイプ車両
発車時刻で便を決める人がほとんどだと思うが、各社の違いとしては東急バス・上田バスは車内でWi-Fiが利用可能、上田バスは開業記念でラッピング車両が運行している。
旅の気分がUP、上田バスのラッピングカー 現れる確率は上田バス便の50%だそう
車内は4列シートで、知人同士でない場合は同性が隣になるよう、予約時に配慮されている。
ちょっぴりリクライニングも(写真は東急バス車内)
1便に乗れば13時には草津に到着、終バスでも15時台と明るいうちに辿りつく。
高速バスの担当者は「旅先ではレンタカーを考える方もいると思います。軽井沢は車が便利な点もありますが、草津は歩いて楽しむ町なんです」と話し、「冬は雪の山道を走行しなくていいのもバスの魅力です。お酒も飲めますし」とも。
バス停から、湯もみの実演が見られる名所「熱乃湯」へは徒歩約5分。
「草津節」に合わせた「湯もみの実演」 歴史ある湯もみを目で見て、耳で聞き、肌で感じる
草津の主要源泉は6つあり(「湯畑」、「白旗」、「西の河原」、「地蔵」、「煮川」、「万代鉱」)合計で毎分約1万4700リットルが湧出、草津温泉全体では毎分3万6000リットルの湧出量を誇る。
西の河原露天風呂(初夏)
「恋の病以外治せない病はない」と謳われる名湯、良質な温泉巡りをたっぷり楽しみたい。
草津温泉の泉質と効能
夜の草津温泉
もう一か所、足を伸ばしたいのが、草津温泉の新スポット「裏草津」。「湯畑」から徒歩約5分、共同浴場「地蔵の湯」周辺にあるのんびりゆったりした時間が流れるエリア。
裏草津 顔湯(手前)と足湯(右奥)と地蔵湯(左奥)
この地区は2018年から再整備された。湯畑から裏草津に向かう途中には展望デッキが設けられ、湯畑が一望。夜にはライトアップされる段々畑のような高台広場。観光客が集中する湯畑周辺と違い「のんびり過ごす」をテーマに作られた空間になっている。
「裏草津」にも温泉はあり、共同浴場「地蔵の湯」には貸切温泉施設「伝統湯地蔵」がオープン。そばには24時間無料で気軽に温泉を楽しむことができる足湯・顔湯・手洗乃湯も備えている。
「顔湯」でお肌に温泉の蒸気を浸透
ほかにも、草津温泉にゆかりのある漫画家の作品をはじめ、懐かしい作品から最新の作品まで約1万冊の蔵書を木造2階建ての館内に収めるまんが図書館「漫画堂」や、木の香りに包まれた開放的でおしゃれな空間のカフェ「月の貌」、石灰石に絵や文字を書き温泉につけ磨き上げる「百年石制作体験」ができる「百年石別邸」と、このエリアだけでもの~んびりと、丸一日過ごしたくなるほど。
木造2階建て、開放感のある大きな出入り口が特徴的の「漫画堂」
漫画堂の本棚には日本を代表する漫画家が草津温泉を訪れた旅の記念に描いた「草津、いい湯だな」のメッセージと、イラストの寄せ書きが飾られている。
カフェ「月の貌」、湯上がりにホッと一息カフェタイムで、落ち着いた雰囲気を体感
さらに、実はスキー場も街から2キロと至近。
スキーのほか、通年で標高1300メートルの雄大な草津天狗山を空から楽しめるスリル満点のアクティビティも用意されている。
「バンジップテング」空中に架線したワイヤーロープを専用の滑車及びハーネスによって滑空するアトラクション
2022年6月には草津温泉スキー場天狗山山頂に「日本一高いブランコ」の「スカイウィング」完成。
高さは10メートル。草津の温泉街が一望でき、気分爽快!
夏になると、夏山リフトでグラススキーやマウンテンボードができ、キャンプ場も開かれる。スキーシーズン、グリーンシーズンともに、温泉と併せてアウトドアも草津で満喫!できる。(新規ゴンドラ開設に伴う工事により、一部休止となっている場合有。要問い合わせ)
こんなに色々楽しめる草津。「草津よいとこ 一度はおいで」と草津節を口ずさみ「ア ドッコイショ」と旅に出たくなってくる。
気になるのはバスの予約状況。「卒業旅行や雪の草津も、今ならまだ間に合います」と東急バスの担当者は話す。
結びに「横浜駅西口・新横浜・たまプラーザ~軽井沢・草津温泉」線のおすすめポイントをまとめて頂いた。
楽々、安心、お得!
横浜から直通で、往復でも1万円以下
ご予約は東急高速バス座席センター(03-6413-8109)や発車オーライネットから
予約 東急高速バス座席センター(TEL 03-6413-8109)
発車オーライネット(神奈川県←→群馬県)